ATENAは、ガイド文書「ATENA 20－ME03（Rev.0）設計の経年化評価ガイドライン」を発行しました。
内容等について、ご意見等がある場合は、こちらからお願いいたします。
【概要】
ATENAは、テーマ「安全な長期運転に向けた経年劣化管理の取り組み」において、原子力事業者が取り組みの充実を図る必要がある事項として、以下の3項目を抽出し、具体的な取り組み内容をガイドラインにまとめて原子力事業者に取り組み強化を求めていくこととしました。
①プラント長期停止期間中における保全
②設計の経年化管理
③製造中止品の管理
設計の経年化管理の取り組みは、東京電力（株）福島第一原子力発電所の事故の教訓を踏まえ、新旧プラントの設計の違いに着目して安全性を評価する取り組みです。
原子力事業者は、これまでに実施してきた定期安全レビューの活動（再稼働したプラントにおいては安全性向上評価の活動）に加えて、設計の経年化管理の取り組みを新たに原子力事業者自主の仕組みとして導入することとしました。
本ガイドラインは、原子力事業者において設計の経年化管理が的確に行われるように、設計の経年化評価に係る着眼点の抽出、評価および対策要否の検討の具体的な取り組み方法を標準化、明確化し、この取り組みを原子力発電所の自主的かつ継続的な安全性の向上につなげることを目的に策定したものです。
今後、原子力事業者が本ガイドラインを活用していく中で、ガイドラインへ反映すべき事項が確認された場合は、適宜改定する等、継続的な改善を実施していきます。