ATENAは、原子力発電所の安全保護系のソフトウェア共通要因故障への対応として、2020年12月24日に発行した技術レポート「ATENA 20-ME05(Rev.0)原子力発電所の安全保護回路のソフトウェア共通要因故障緩和対策に関する技術要件書」について、事業者の進捗に伴う解説追加及び表現適正化、国内基準及び規格動向の反映並びに海外規制動向の反映を行い、2022年10月5日に改定版(Rev.1)として発行しました。
このたび、ATENAは、東北電力(株)より添付の「女川原子力発電所2号機 デジタル安全保護回路のソフトウェア共通要因故障緩和対策に関する工事・検査完了報告書」の提出を受け確認を行いました。
確認の結果、設計から検査実施までの品質保証体制、及び運用開始後の管理体制が適切に管理されていること、並びに自主検査が適切に実施され全ての検査項目が判定基準を満足していることを確認しました。なお、女川原子力発電所2号機では、多様化設備の設置及び多様化設備を用いた手順書の整備は不要であるため、多様化設備の設置及び手順書の整備に係る自主検査及び運用開始後の管理体制については、確認対象外としています。
以上のことから、女川原子力発電所2号機の安全保護回路のソフトウェア共通要因故障緩和対策に係る検査が適切に完了したと評価します。
ATENAによる確認結果は、添付の「女川原子力発電所2号機 デジタル安全保護回路のソフトウェア共通要因故障緩和対策に関する工事・検査完了確認書」として取りまとめています。
ATENAは、今後も、事業者から提出される要件整合報告書や工事・検査完了報告書を確認していきます。
なお、これらの状況は、安全対策の実施状況ページにおいても確認することができます。
(安全対策の実施状況ページは、こちら)