技術レポート

ATENA 25-NE01(Rev.0)地すべりの識別方法及び安定性評価方法

2025年2月07日

技術レポート

 ATENAは、技術レポート「ATENA 25-NE01(Rev.0)地すべりの識別方法及び安定性評価方法」を発行しました。

 内容等について、ご意見等がある場合は、こちらからお願いいたします。

【概要】

 国の規則等によれば、「「将来活動する可能性のある断層等」には、震源として考慮する活断層のほか、地震活動に伴って永久変位が生じる断層に加え、支持地盤まで変位及び変形が及ぶ地すべり⾯を含む」とされており、地すべり面に対しても約12~13万年前以降の活動が否定できるかどうかで評価する旨規定しています。このように考える理由として、国の審査ガイドには、「地震活動に伴って永久変位が生じる断層」と「支持地盤まで変位及び変形が及ぶ地すべり面」とを区別できない場合があるためとの解説があります。

 これに対し、ATENAでは、「地震活動に伴って永久変位が生じる断層」と「支持地盤まで変位及び変形が及ぶ地すべり面」とを区別できる場合は、当該地すべり面に対して約12~13万年前以降の活動が否定できるかどうかで評価するのではなく、現在の地形、地質、地下⽔位、地盤物性等の条件下において、想定される基準地震動に対して当該地すべり面が滑るかどうかで評価するべきと考えております。そこで、地すべりの識別方法及び安定性評価方法について検討し、技術レポートにとりまとめました。

 今後、原子力事業者が本レポートを活用していく中で、レポートに反映すべき事項が確認された場合は、適宜改定する等、継続的な改善を実施していきます。

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