ATENAは、2024年7月23日に、技術レポート「ATENA 21-ME01(Rev.1)安全な長期運転に向けた経年劣化に関する知見拡充レポート」を発行いたしました。
内容等について、ご意見等がある場合は、こちらからお願いいたします。
【概要】
ATENAは、「安全な長期運転に向けた経年劣化管理への取組」として、国内の経年劣化管理に係る取組と海外知見を比較分析し、従来の取組を強化してきました。
そのうち、長期停止期間中のプラントの安全性の維持・向上に関しては、長期停止中の経年劣化管理の観点から考慮すべき推奨事項を提供するガイドラインを2020年9月25日に発行し、以後、原子力発電事業者(以後「事業者」という。)の保全に反映してきました。
上記の長期停止中の経年劣化管理に関する取組に加え、運転中も含めた経年劣化管理に係る取組の一つとして、複数の80年認可が行われている米国知見や、事業者における経年劣化管理に関する取組等について精査し、経年劣化の評価に関し更に検討が推奨される、知見拡充事項を技術レポートとして整理しました。 整理した知見拡充事項については、事業者、学協会、研究主体に対し提言等を行うことにより、プラントの安全性の維持・向上に資することとしました。
このたび、ATENAは、技術レポート発行以後継続していた米国の80年運転認可更新の標準審査指針を基にした追加調査結果が纏まったことから、技術レポートを改定し知見拡充事項を整理しました。新たに整理した知見拡充事項については、日本原子力学会に対し提言等を行うことにより、プラントの安全性の維持・向上に資することとします。
なお、ATENAは、今後とも国内外の知見の精査を続ける中で、あるいは事業者が本レポートを活用していく中で、本レポートへ反映すべき事項が確認された場合は、適宜改定する等、継続的な改善を実施していきます。