技術レポート

ATENA 19-R01(Rev.2)原子力規制検査において活用する安全実績指標(PI)に関するガイドライン

2023年7月07日

ガイド文書

 2019年628日に発行し、202332日に改正したガイド文書「ATENA 19R01Rev.1) 原子力規制検査において活用する安全実績指標(PI)に関するガイドライン」について、核物質防護における補償時間の計測方法の変更、関連するガイドの最新版を反映、記載の適正化を行い、改訂版(Rev.2)として発行しました。

 内容等について、ご意見等がある場合は、こちらからお願いいたします。

【改正内容】

1.核物質防護における補償時間の計測方法の変更、記載の適正化

・侵入検知器が多重化・多様化している場合でも、1種類の侵入検知器の不具合をPIの時間にカウントするよう変更

・サイト間の規模差を補正するための値である正規化係数について,日本の実態に即したものに変更

PI値の評価を号機単位からサイト単位へ変更

2.関連するガイドの最新版を反映

・重大事故等対処設備の運転上の制限(LCO)に特定重大事故等対処施設が含まれることを明確化

【概要(202332日に掲載した内容、再掲)】

 2017414日、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(昭和32年法律第166号)等の一部を改正する法律が公布され、原子力規制検査に基づく監督等に係る規制監督プロセスが第61条の22として追加されました。

 このプロセスでは、原子力発電事業者から報告する「安全実績指標(PIPerformance Indicator)」が原子力規制検査の結果の一部として扱われることになります。

 本ガイドラインは、安全実績指標(PI)を原子力規制委員会に報告するにあたり、原子力規制委員会の「検査制度見直しに関するWG」における議論や原子力規制検査の試運用の実績等を踏まえ、各安全実績指標(PI)のデータの収集・計算方法を具体的に示したものです。

 今後、原子力発電事業者が試運用も含めて本ガイドラインを活用していく中で、ガイドラインへ反映すべき事項が確認された場合は、適宜改定する等、継続的な改善を実施していきます。

ページトップ