技術レポート

ATENA 23-S01 (Rev.0)BWRの原子炉建屋の水素防護対策に係るAMG改定等ガイドライン

2023年6月13日

ガイド文書

 ATENAは、ガイド文書「ATENA 23-S01Rev.0BWRの原子炉建屋の水素防護対策に係るAMG改定等ガイドライン」を発行しました。

 内容等について、ご意見等がある場合は、こちらからお願いいたします。

【概要】

 ATENAは、原子力規制委員会の「東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会」において「下層階での水素滞留の可能性」が知見として得られたことから、BWRプラントを対象とした対策について検討を開始しております。特に常用換気空調系(以下、「HVAC」という。)は排気能力が高く、下層階の滞留対策としては他の手段より効果が高い可能性があることから、HVACの活用可否を評価するために、各種水素対策の特徴を整理した上で比較評価を実施し、下層階の水素滞留が懸念される場合に備えて必要に応じてHVACを活用できるよう各事業者が整備している既存のアクシデントマネジメントガイド(以下、「AMG」という。)等に反映させることとしました。

 本ガイドラインでは、まずBWRプラントを対象とした水素防護対策に範囲を絞り、HVACを評価するため、HVACを含めた水素防護対策毎の効果の簡易評価により水素排出能力や放射性物質の放出量低減、機能させるための条件等、特徴を整理し、優先順位付け等を行いました。また、HVACの使用に当たっての条件、注意事項等を纏め、AMG改定の考え方や注意事項等を纏めております。

 今後、原子力事業者が本ガイドラインを活用していく中で、ガイドラインへ反映すべき事項が確認された場合は、適宜改定する等、継続的な改善を実施していきます。

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