ATENAは、技術レポート「ATENA 20-ME05(Rev.0)原子力発電所におけるデジタル安全保護回路のソフトウェア共通要因故障緩和対策に関する技術要件書」を発行しました。
これに合わせて、ATENAは、各原子力事業者に対して、本技術要件書に示される安全対策の導入を要求しました。
具体的には、ATENAは、各事業者の安全対策の実施状況を確認するための対応として、以下の①~⑤を求めることとしました。
①実施計画書の提出
②有効性評価書(※)の公開
③技術要件書に規定する要件との整合について確認した報告書の提出
④安全対策の実施状況の進捗報告(定期的に)
⑤安全対策完了の報告
まずは、各事業者における安全対策の実施計画(上記①)をATENAが取り纏めていきます。
今後、ATENAは、各事業者において安全対策が確実に実施されている状況について上記②~⑤の対応の中で継続的に確認していきます。
(※)原子力発電所の運転時の異常な過渡変化または設計基準事故とデジタル安全保護回路のソフトウェア共通要因故障が重畳する場合に、炉心の著しい損傷を防止するうえで、安全保護回路の代替機能を有する設備である多様化設備が有効であることを確認する評価書